私を強めてくれるこれらの言葉は、692

イメージ 1



雑感


温かい言葉


悪だくみのない言葉


参照引用


三浦綾子366のことば   森下辰衛


信夫は、特に人間として生まれたということを、
事に心に受けとめて、真の人間になるために、
格別の努力を為されたい。
                  『塩狩峠



「建物は土台が大事だ。
どんな立派な材料を使おうと、
ていねいな細工をしようと、土台がゆるんでいりゃあ、
その家はすぐにぐらつく。
風が吹きや倒れる。土台というものは大切なもんだ。
人間の生活も、真実という土台の上に建てなきゃなあ」
                        (『天北原野』)



                      
〈舌を制し得る人は一人もいない〉
然り。 人間誰しも、言わねばよかった、
という悔いに苛まれなかった者はいない。 
                    北国日記



さあ胸を張ろうではないか。
そして、「わたしはこう生きて来ました。
私の生き方を見てください」といえる生き方を、
きょうからしようではないか。
                 『孤独のとなり』



人間はその時点、その時点でものを考える。
非常に辛い思いをしている時は、
その辛さが永遠につづくように錯覚する。……
袋小路に追いこまれたと思った時、誰かが玄関の戸を開けて、
裏庭に逃れさせてくれるというハプエングがあるものだ。 
だが私たちは頑なに、自分の未来は自分で拓く、
という傲慢な思いにしがみついている。
                明日のあなたへ



「人間は、人間を頼りにして生きている限り、
ほんとうの生き方はできませんからね。
神に頼ることに決心するのですね」 
                  『道ありき』



おそらく、これから死ぬまでの間に、
私はまだまだ多くの人の言葉に励まされ、
教えられて生きて行くにちがいない。
私を強めてくれるこれらの言葉は、
私にとって何物にも替え難い宝なのだ。
                    (私の赤い手帖から)



嫌いなもの一
つまり苦手なもの、それが人間であれ、教科であれ、
食物であれ何であれ、苦手であれば苦手でなくなればよいのだ。
嫌いであれば嫌いでなくなればよいのだ。
それがどんなに、自分の人生を伸び伸びと生かすことになるか、
測り知れない知れないのではないか。
向こうから人が来る。
あの人は嫌いだ、さあ別の道を行こう、と思っている人と、
ああ大好きな人が来た、何とうれしいことだろうと、
駆け寄って行ける人では、人生の内容がちがう。
                      風はいずこより



人生はある意味で、反対されることの連続です。
                      明日のあなたへ


「好きだということぐらいで、事を決定してはならない」
その言葉を、私は忘れることができません。
現代は、自分の好きなことをするのを、
何か新しい生き方のように錯覚している人が、多いのです。
                    小さな郵便車



人間はな、景色でも友だちでも、懐かしいものを
待っていなければならん。
懐かしさで一杯のものを持っていると、
人間はそう簡単には堕落しないものなんだ
                続泥流地帯



ご訪問ありがとうございました