それほど貴重な一日846
雑感
出来るだけ無駄に過ごさず
今日という日を
三浦綾子366のことば 森下辰衛
どんな小さな会話だって、やはりその人間の人格に咲いた花のようなものだ。 |
その言葉のひとつひとつは、その人柄を表しているはずで、 |
だからこそ、何げない会話の中で、わたしたちはお互いのよさや、 |
新しさや、また、欠点も見いだしていけるわけだ。 |
『愛すること信ずること』 |
優しい友というのは、金や宝石よりも大切な存在だ。 (『北国日記』) |
たちまちにして亡びる肉体の生命と、 |
永遠に生き得る霊魂の生命と、どうして取り換えることができましょうか」 |
(『ちいろば先生物語』) |
もし、わたしたちの命が今日しかないとしたら、 今日の一日はどんなに大切であることか。 |
もし、全財産を投げ出して、明日もう一日生き得るなら、 |
わたしたちはすべてを投げ出して明日の一日を買うだろう。 |
それほど貴重な一日なのに、 |
わたしたちは、来る日も来る日も、漫然と送り迎えているような気がする。 |
(『光あるうちに』) |
「謙遜とは、自分の姿をあるがままに見ることのできる人ですよ」 『忘れてならぬもの』 |
わたしたちは、しばしば与えるときにこれを惜しみ、 |
与えてはならぬ時に、自分をよく思われたくて与えてしまう。 |
与えるにも、与えないにも、 自己本位にしかあり得ないとは何と情ないことであろう。 |
『生きること思うこと』 |
「理解してほしい、慰めてほしい」という、 人から受ける姿勢から「理解してあげたい、 |
慰めてあげたい」という、 与える姿勢に変わる時、悩みのほとんどは解決していることを、 |
わたしはその時から今まで、何十回となく..経験させられてきたのである. |
『あさっての風』 |
愛は実に神から来る。わたしたち人間こ真の愛はな |
い。だから、神から愛をもらわなければ、人間の持 |
つべき真の愛は待ち得ないのだ。 |
(『孤独のとなり』) |
光世さんのお母さんがとても信仰の篤い人だったんですね。 |
彼が急性肺炎という大病に冒されて死にそうになったとき、 |
私が「お母さん、お祈りしてください」と頼んだらお祈りしてくださったのです。 |
お祈りが終わったとたん、私が「ねえお母さん、光世さんは治るでしょうか」と言ったら、 |
キッとした表情をして「あなたは、それでもクリスチャンですか。 |
今、祈ったばかりで何ですか」としかられました。 |
(三浦綾子対話集) ご訪問ありがとうございました |