カッコ いい男とは 848

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雑感



カッコ
いい男とは




参照引用



人間の煩悩  佐藤愛子



当節、「カッコいい」という言葉をよく耳にするが、
私のような年寄りには
カッコいいとはどういうカッコなのか実のところよくわからない。



私見では、
例えば三船敏郎演じる「椿三十郎」は文句なしに「カッコいい男」である。一言でいえば豪快。何よりも強い・大きい。
知恵と自身が漲っている
堂々としていて
且つ飄々としている。
男のかっこよさの見本のような人物だと思う。



しかし椿三十郎
今の日本の現実の中では存在をし得ないことはいうまでもない。
それでもあえて私にとっての男の理想をいうとすると、
やはり「強さ」が第一である。
弱い者のために身体を張って守る。
喧嘩に負けない。逃げない。歯を喰い縛って耐える。



かつて「男は黙ってサッポロビール」というCMがあったが、
何もしやべらず、沈黙して孤独に徹する姿は、
最高のカッコよさであろう。(中略)
どうやら私がカッコよさを覚える男性像は
今の日本では
いりおもて山猫のごとくに絶滅寸前なのである。




だがもし現実にそういう男がいたら今は
「ダサイ」の一言で片づけ
られてしまうのかもしれない。


                               
ご訪問ありがとうございました。