人間なんて大自然の前では実にちっぽけな存在なのである 90

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雑感


水槽の金魚は
人が金魚の餌を
水槽に
何時も
入れていることを知らない。

ただ
ひたすら
食べている




参照引用

人間の煩悩  佐藤愛子




昔の人はそれをよくよく知っていた。

自然の中に神を感じ、海を見て己の卑小さを知り、山に向って手を合せ、自然の恵みに感謝した。

それがいつの頃からか、
人間は山も海も人を楽しませるレクリ
エーションの場所にしてしまった。

高峰に登るのはいいが、
それを「征服」というようになった。

科学を産み出した自分たちの知恵能力を過信し、
我がもの顔に自然を見下すようになったのだ。

「想定外」もヘッタクレもない。
自然の力を想定して制するよりも、

自分たちの限界を想定するべきだった。

人間は人間の「分際」を弁えるべきであった。

今回の災害(東日本大震災)で
私が学んだのはそのことである。
                               『かくて老兵は消えてゆく』

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