強い男は過去の遺物91

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雑感

男の価値観がずいぶん変わりました。


参照引用

人間の煩悩  佐藤愛子


当節、「カッコいい」という言葉をよく耳にするが、

私のような年寄りには

カッコいいとはどういうカッコなのか実のところよくわからない。

私見では、
例えば三船敏郎演じる「椿三十郎」は文句なしに「カッコいい男」である。
                        一言でいえば豪快。何よりも強い・大きい。
知恵と自身が漲っている

堂々としていて

且つ飄々としている。
男のかっこよさの見本                            のような人物だと思う。

しかし椿三十郎
今の日本の現実の中では存在をし得ないことはいうまでもない。



それでもあえて私にとっての男の理想をいうとすると、やはり「強さ」が第一である。

弱い者のために身体を張って守る。
喧嘩に負けない。逃げない。歯を喰い縛って耐える。

かつて「男は黙ってサッポロビール」というCMがあったが、

何もしやべらず、沈黙して孤独に徹する姿は、

最高のカッコよさであろう。(中略)

どうやら私かカッコよさを党える男性像は
今の日本では
いりおもて山猫のごとくに絶滅寸前なのである。

だがもし現実にそういう男がいたら今は

「ダサイ」の一言で片づけ
られてしまうのかもしれない。
                               
ご訪問ありがとうございました。