もうそれだけで喜んで生きていける 710

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雑感


みんなに言ってもらえなくても

それはたった一人からでいい。・・・・・


参照引用


三浦綾子366のことば   森下辰衛



愛するというのは、愛する者を、
長い生涯の間に襲うかも知れない荒波を乗り超えさせ、
待っているかも知れぬ艱難を克服する力を、
不断に養ってやるということではないだろうか。
                    ナナカマドの街から



顔に墨のついたまま外を歩くのは、
なるほど恥ずかしいことかもしれない。
しかしわたしたちは、
心に墨がついたまま、平気で歩きまわっている。
いったいどちらが恥ずかしいことなのだろう。
                   あさっての風




わたしたちは往々にして、
その尊いエネルギーを、
何に注ぐべきかを知らずに動きまわることがある。
情熱が空転することがある。‥‥‥‥
自分の生きる目的がわかっていると、
このひたすらな情熱が、
何に注がれるべきかを知ることができるのだ。
情熱が生かされるには、
正しい目的がわかるということが先決になる。
           (孤独のとなり)




終わったとこう時点から、
始まるということが人生にはある。
                   自我の構図



何十億の人に、
かけがえのない存在だと言ってもらわなくてもいいのだ。
それはたった一人からでいい。
「あなたは、わたしにとって、なくてはならない存在なのだ」
と言われたら、
もうそれだけで喜んで生きていけるのではないだろうか。
                    三浦綾子文学アルバム




与えられたものを感謝して受けるのも愛である、
聞いたことがあるが、
感謝して人に捧げつづけることは、
更に大きな愛であろう‥ 
自分の人生を、
与え尽くす人生にできたら、
どんなにうれしいだろう。
                    北国日記




今の君にぼくが贈るのは、
くわれわれ人間はすべて、弱さと過ちからつくられている。
われわれの愚かさを許し合おう。
これが自然の第一歩の掟である〉
いう言葉です。           
            帰りこぬ風




「わたしは若いときに、
こんなことを牧師さんに言われたことを覚えているよ。
右か左か判断に迷うときは、
自分の捐になるほうを選びなさいとね。 
それ以来なるべくそのよう生きてきたつもりだが、
とからふり返って考えると、
それがどうやら神の御心にかなった生き方のようだったなあ」
                 (「病めるときも」)





他人には完全を求め、
自分の現状を許すということは、
つまりは、自分自身に自分の欠点が見えないからだ。
自分をよしとしているからだ。
                    北国日記




結果的にはどうであっても、
わたしたちはそのなし得たことを感謝すべきではないでしょうか。
人に喜ばれると思ってしたことが、
裏目に出るのが、とかく人生なのですから。
                  小さな郵便車




「同じだよ、竜太。 自分がこんなに弱い人間であったかと、
何度自分に愛想が尽きたことか。
しかしね竜太、
自分にとって最も大事なこの自分を、
自分が投げ出したら、
いったい誰が拾ってくれるんだ。
分を人間らしくあらしめるのは、
この自分しかないんだよ」 
                 銃口




人生というものはすべて、待つ間に熟して行くのだ
           (『果て遠き丘』)




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