お母さんが私からはなれて行く。775

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雑感


愛情・・・・



参照引用



目に見えないけれど大切なもの    渡辺和子



育児と育自

女性の自立が叫ばれ、家を外にして働く母親も増えてきた。


そのこと自体は決して悪いことではないが、
お金を子どもへの愛情に優先してほしくない。


お金で愛情が買えると思わないでほしい。
時間を自分の成長のために使ってほしい。


『ママ、もっと笑って』という子どもの詩集がある。
青い窓の会が出していて、

『お父さんはとうめい人間--‐‐お父さん、こっち向いて』と、
対をなすような本であるが、その中に、こんな詩がのっている。


お母さんの作っている夕はんのにおい。
「トン、トン、トン。」
お母さんの作っているごちそうの音。


ても、それは一昔前。
今は台所に電気なんてついてない。


あまいにおいなんて忘れてしまった。

もちろん、ごちそうを作る音なんて
聞こえはしない。

お母さんは理容師。
夜遅くまで仕事をしている。


前までは、お母さんが作った料理を
食べていたけど、今は出前。


お母さんが私からはなれて行く。
お母さんが私から遠ざかっていく。

福島県の小学六年生の詩



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