自分が予定していたようには、人生は展開しない。654

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雑感


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生きる

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参照引用

三浦綾子366のことば   森下辰衛


神さまは/ご存じなのです/人間が二十四時間/光
のない世界に/生き得ない/弱い存在であることを
/夜がきた時/私たちは/朝を迎えている人々を/
羨むことなく/祝福する愛の心を/待ち得ますよ
                                               (『祈りの風景』)


敵愾心を抱くということは、愚かなことですなあ。
向こう様がどんな人か、知りもしないうちに憎むと
いうのは、おかしな話です。 
自分の人生において、
どのような存在となるかわからずに、敵と決めてし
まうことは、これはまことに愚かしい。
                              (『夕あり朝あり』)


「よいか、人間を見る時は、その心を見るのだ。決
して、顔がみにくいとか、片足が短いとか、目が見
えぬなどといって嘲ってはならぬ。
また、身分が低
いとか、貧しいなどといって、人を卑しめてはなら
ぬぞ、
お玉。人間の価は心にあるのじゃ」
                       (『細川ガラシャ夫人』)



人生とはまことにふしぎなものである。たしかに、
自分が予定していたようには、人生は展開しない。
                                 (『道ありき』)


私たちは、自分で自分を見捨ててはいけない。
神が
与えてくれたこの自分を、自分が愛さないで誰が愛
するであろう。
多くの可能性を秘めたこの自分を、
より愛して生きようではないか。
                             (『明日のあなたへ』)


自分一人ぐらいと思ってはいけない。
その一人ぐ
らいと思っている自分に、たくさんの人がかかわっ
ている。
ある一人がでたらめに生きると、その人間
の一生に出会うすべての人が不快になったり、迷惑
をこうむったりするのだ。 
そして不幸にもなるの
だ」                  
                                        (『続氷点』)



どんなに人々が尊敬する人間でも、人には言えない
恥部を持って生きている、
人間というものは、そん
な弱い存在、醜い存在なのだ……。
                                (『私の赤い手帖から』)


自分の生活の中に遊びがないのが気になってくる。
子供が夢中で鬼ごっこをしたり、縄とびをしている
姿が羨ましくなる。
あのひたすらな遊びが、大人
になっても必要だとわたしは思う。
あのひたすらな
中で、何かが生まれ、何かが育つ。
                              (『生きること、怒うこと』)


綾ちゃん、生きるということは、ぼくたち人間の
権利ではなくて、義務なのですよ。
義務というの
は、読んで字のとおり、ただしいつとめなのですよ」
この言葉は、わたしをふるい起こした。
(そうか。
生きるということは、義務だったのか。義務ならば、
どんな苦しいことがあっても、まず生きなければ
ならない)        
                                                      (
道ありき)



たとえ、祈りが聞かれても聞かれなくても、私たち
は人間として、聖なる神に祈り求めつつ生きて行こ
う。
それは、自分のためというよりは、神のためな
のだ。
人間は神のために生きるようにつくられてい
る。
神にそむいて生きて、真に幸せになった人を、
私は知らない。                                  (『天の梯子』)


「だがなあ、耕作。俺は心で考えたいんだ。
ほかのいい
土には、俺は何の心も動かん。 こんだけ、じっ
ちゃんやばっちゃんや、姉ちゃんや良子の命は………
奪った泥流だから……だからなあ、耕作、俺は元の
土地に戻してみたいんだ。
燃える土だから、俺はや
ってみたいんだ。
じっちゃんたちが開拓した時、一
本一本を伐り倒してな、その度に、空がひろがって
いくのを見て、歓声を上げたっていうじゃないか。
そん時の苦労を俺はな、硫黄臭い土に鍬を入れるこ
とで、味わってみたいと思うんだ。
みんなの命を奪
った土だから……」      
                         (『続泥流地帯』)



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